「不妊治療の通院が増えてきて、もう仕事を辞めたほうがいいのかな…」そんな悩みを抱えている方は非常に多いです。妊活と仕事の両立は、身体的にも精神的にも大きな負担がかかります。
結論から言うと、妊活のために仕事を辞めるかどうかに「正解」はありません。大切なのは、自分の状況を冷静に分析したうえで、後悔のない判断をすることです。
この記事では、妊活と仕事の両立で悩んでいる方に向けて、辞める・続ける・働き方を変えるという3つの選択肢とそれぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。

🐰 ナビ助のおすすめ!
妊活と仕事の両立が難しい理由
通院のスケジュールが読めない
不妊治療は卵胞の成長具合によってスケジュールが変わります。「明後日また来てください」と急に言われることも珍しくなく、仕事の予定を調整しにくいのが現実です。特に体外受精の段階になると、月に5〜10回の通院が必要になることもあります。
体調の変化
ホルモン注射の副作用で体調を崩したり、採卵後にお腹が張ったりと、治療による体の不調が仕事に影響することがあります。それでも周囲には妊活のことを話しづらく、「体調が悪い」としか言えない苦しさがあります。
精神的なストレス
治療の結果に一喜一憂しながら仕事もこなさなければならない状況は、想像以上にストレスフルです。「仕事のストレスが妊活に悪影響では…」という不安も重なり、悪循環に陥りやすくなります。
3つの選択肢を比較する
| 選択肢 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 仕事を辞める | 通院スケジュールが自由・ストレスが減る・治療に集中できる | 収入減・社会的孤立感・治療費の負担増 |
| 仕事を続ける | 収入が安定・気分転換になる・キャリア維持 | 通院が困難・体力的にきつい・周囲に言いにくい |
| 働き方を変える | 柔軟に通院できる・収入も確保・段階的に調整可能 | 選択肢が限られる場合も・収入が下がる可能性 |

仕事を辞めたほうがいいケース
- 治療のステップアップで通院頻度が大幅に増えた(体外受精・顕微授精など)
- 職場に理解がなく、通院のために休むことが困難
- ストレスで体調を崩している(不眠、食欲不振、うつ症状など)
- 家計的に共働きでなくても治療費を賄える
- 「やれることは全部やりたい」という強い意志がある
仕事を辞める場合、辞める前に必ず家計のシミュレーションをしておくことが重要です。不妊治療は保険適用の範囲が広がりましたが、自費の部分も含めると総額は小さくありません。治療費・生活費・仕事を辞めた場合の収入減をすべて試算したうえで判断しましょう。
仕事を続けたほうがいいケース
- 経済的にダブルインカムが必要(治療費の確保のため)
- 仕事が気分転換になっている(妊活だけに集中すると逆にメンタルが不安定になるタイプ)
- キャリアを手放したくない(復帰が難しい職種の場合)
- タイミング法や人工授精の段階で通院頻度が少ない
- 職場に理解があり、柔軟に対応してもらえる
仕事を続ける場合は、上司や人事への相談を検討してみてください。近年は不妊治療と仕事の両立を支援する企業が増えており、時差出勤やリモートワーク、不妊治療休暇などの制度が整っている場合もあります。
🐰 ナビ助のおすすめ!
「働き方を変える」という選択肢
辞める・続けるの二択ではなく、働き方を調整するという方法もあります。
時短勤務に切り替える
フルタイムから時短に変えることで、通院の時間を確保しやすくなります。収入は減りますが、完全に辞めるよりもダメージは小さいです。
在宅勤務・リモートワークを活用する
通勤時間がなくなるだけでも体力的・時間的な余裕が生まれます。リモートワークが可能な職場なら、積極的に活用しましょう。
パート・派遣に切り替える
正社員からパートや派遣に切り替えることで、シフトの融通が利きやすくなります。治療が落ち着いたら正社員に戻るという選択も可能です。
フリーランスに転身する
スキルがある方は、フリーランスとして時間の自由度を高める方法もあります。ただし、収入の不安定さや社会保険の問題は考慮が必要です。

辞める前にチェックすべきこと
- 治療費の総額と家計のシミュレーション(最低1年分は計算する)
- 加入している健康保険組合の付加給付(高額療養費の上乗せがある場合も)
- 雇用保険の失業給付(自己都合退職の場合の待機期間を確認)
- 会社の不妊治療支援制度の有無
- パートナーの扶養に入れるかどうか
- 退職後の国民健康保険料・年金の負担
職場への伝え方
不妊治療のことを職場に話すかどうかは悩むポイントですが、通院で頻繁に休む必要がある場合は、信頼できる上司に伝えておくほうがスムーズです。
伝え方のポイントは以下の通りです。
- 詳しい治療内容まで話す必要はない(「婦人科の治療で通院が必要」程度でOK)
- 通院の頻度と時間の目安を具体的に伝える
- 仕事への影響を最小限にする工夫を一緒に伝える
- 「迷惑をかけるかもしれないが、業務には責任を持つ」という姿勢を示す
厚生労働省は「不妊治療と仕事の両立支援」に関するガイドラインを出しており、企業側にも配慮を求めています。自分の権利として、堂々と相談して構いません。
「辞めて後悔」「続けて後悔」を防ぐために
どちらの選択をしても、結果次第で後悔する可能性はあります。大切なのは、「そのとき自分にできる最善の判断をした」と思えることです。
そのためには以下のことを意識してください。
- 感情的に決断しない(つらい時期に勢いで辞めると後悔しやすい)
- パートナーと十分に話し合う
- 複数の選択肢を比較検討する
- 第三者(カウンセラー、キャリアコンサルタント)に相談してみる

まとめ
妊活のために仕事を辞めるかどうかは、経済面・キャリア・治療の段階・メンタルの状態など、複合的な要素で判断すべき問題です。「辞めれば妊娠できる」という単純な話ではないからこそ、慎重に考える必要があります。
まずは今の職場で使える制度がないかを調べ、働き方を変えるという選択肢も検討してみてください。その上で、パートナーとしっかり話し合い、自分が納得できる判断をすることが一番大切です。
不妊治療と仕事の両立に関する支援制度は、厚生労働省の「不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくり」のページで詳しく紹介されています。不妊治療の費用や保険適用については、日本産科婦人科学会の情報を参考にしてください。キャリアと治療の両立に悩む方は、日本生殖医学会の相談窓口情報もあわせてご確認ください。
🐰 ナビ助のおすすめ!


