「妊活って女性がするものでしょ?」と思っていませんか。実は、不妊の原因の約半数は男性側にあるとされています。妊活は二人三脚で取り組むものであり、男性にもやるべきことがたくさんあります。
妊活中の男性がやるべきことは、検査を受ける・生活習慣を見直す・パートナーを支えるの3本柱です。何から始めればいいかわからないという方のために、優先度順にやることリストをまとめました。
「自分にできることは何か」を明確にして、パートナーと一緒に前向きに妊活を進めていきましょう。

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【最優先】まず検査を受ける
妊活で男性が最初にやるべきことは精液検査です。女性の検査は身体的な負担が大きいのに対して、男性の検査は痛みもなく短時間で終わります。
精液検査を受ける
泌尿器科や不妊治療専門クリニックで精液検査を受けましょう。費用は保険適用で数千円程度です。パートナーの通うクリニックで同時に検査を受けられる場合もあります。
結果に応じて追加検査・治療を進める
精液検査で異常が見つかった場合は、ホルモン検査やエコー検査などの追加検査に進みます。精索静脈瘤のように治療で改善できる原因が見つかることもあります。
- 精液検査は体調やストレスで結果が変わるため、2〜3回受けるのが望ましい
- 検査前は2〜5日程度の禁欲期間を設ける
- パートナーの検査と同時に始めることで、時間を無駄にしない
【生活習慣の見直し】体づくりの基本
1. 禁煙する
妊活をする上で禁煙は絶対条件です。喫煙は精子の数・運動率・形態すべてに悪影響を及ぼします。さらに、副流煙はパートナーの卵子や子宮にもダメージを与えます。電子タバコ・加熱式タバコも有害物質を含むため、妊活中は完全にやめるのがベストです。
2. お酒を控える
完全にやめる必要はありませんが、過度な飲酒は精子の質を低下させます。目安として、ビールなら1日1本(350mL)程度に抑えましょう。週に1〜2日は休肝日を設けるのも大切です。
休肝日をつくるとき、飲む習慣そのものをなくすのがつらいという方は、その日をノンアルコールビールに置き換えている例もあります。種類が増えているので、好みに合うものを探してみてください。
3. 食事を見直す
精子の材料となる栄養素をバランスよく摂ることが重要です。
| 意識して摂りたい食品 | 理由 |
|---|---|
| 牡蠣・牛肉・豚レバー | 亜鉛が豊富。精子の産生に不可欠 |
| トマト・ブロッコリー | 抗酸化物質が精子のDNAを保護 |
| くるみ・アーモンド | ビタミンE・オメガ3で精子の質を向上 |
| 青魚(サバ・サーモン) | オメガ3脂肪酸が精子膜を健康に保つ |
| ほうれん草・枝豆 | 葉酸が精子のDNA合成をサポート |
4. 運動を習慣にする
週3回・30分程度の有酸素運動がおすすめです。ウォーキングやジョギングなど、無理なく続けられるものを選びましょう。筋トレも組み合わせるとテストステロンの分泌が促進されます。
5. 睡眠をしっかりとる
7〜8時間の睡眠を確保しましょう。テストステロンは睡眠中に分泌が活発になるため、睡眠不足は精子の産生に直接影響します。
6. 精巣の温度管理
サウナや長風呂を控え、ゆったりした下着を選ぶ。デスクワークが長い方は1時間に1回は立ち上がって歩くようにしましょう。
この項目は買い替えのタイミングで見直せるので、いちばん着手しやすいかもしれません。締めつけの少ないゆったりした作りのものを選んでいる方もいます。

【タイミングと性生活】排卵日を意識する
排卵日の前後にタイミングを取る
妊娠の確率が最も高いのは排卵日の1〜2日前です。パートナーが基礎体温や排卵検査薬で排卵日を予測している場合は、そのスケジュールに協力しましょう。
義務感にしない工夫
「排卵日だから」というプレッシャーは、男女ともに大きなストレスになります。タイミングに固執しすぎず、普段から2〜3日に1回のペースで性生活を持つのが理想的です。これは精子の質を保つ面でも理にかなっています。
性機能に不安がある場合
勃起障害(ED)や射精障害がある場合は、早めに泌尿器科を受診しましょう。妊活中のプレッシャーによる一時的なEDは珍しくなく、薬物療法で改善できるケースがほとんどです。
【パートナーへのサポート】精神面が超重要
妊活は精神的な負担が大きく、特に女性側には身体的な検査や治療のストレスがのしかかります。男性のサポートが妊活の成否を左右すると言っても過言ではありません。
一緒に情報収集する
妊活の情報を女性任せにしない。一緒に本を読んだり、クリニックの説明を聞いたりして、二人で知識を共有しましょう。
本は二人で回し読みできるので、知識をそろえる手段としては手軽です。治療の流れをひととおり扱った解説本を1冊置いておくと、診察で出てきた用語を後から確認できます。
通院に付き添う
すべての通院に付き添う必要はありませんが、初回の受診や大事な検査結果の日などは一緒に行くと、パートナーの安心感が大きく違います。
感情を受け止める
「今月もダメだった」という結果が続くと、パートナーは自分を責めてしまうことがあります。安易に「大丈夫」「気にするな」と言うよりも、「一緒に頑張ろう」「つらいよね」と気持ちに寄り添う言葉をかけることのほうが大切です。
家事の分担を増やす
通院や治療で体調がすぐれない日もあります。家事の負担を減らしてあげることで、パートナーの身体的・精神的な余裕を作りましょう。

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【お金の準備】費用を把握しておく
不妊治療に進む場合、費用の見通しを立てておくことも男性の重要な役割です。
- 基本検査:保険適用で数千円〜1万円程度
- タイミング法:通院費用を含めて月5,000〜10,000円程度
- 人工授精:1回5,000〜10,000円(保険適用)
- 体外受精・顕微授精:1回10〜30万円(保険適用)
保険適用の拡大により費用は以前より大幅に下がっていますが、複数回のトライが必要になることもあります。高額療養費制度や自治体の助成金制度も活用しましょう。
見通しを立てるには、実際にかかった額を毎月書き出していくのがいちばん確実です。治療費の欄をつくって家計簿にまとめておくと、次のステップを相談するときの材料になります。
男性の妊活やることチェックリスト
- 精液検査を受ける
- 禁煙する
- 飲酒を控える
- バランスの良い食事を心がける
- 週3回・30分の運動をする
- 7〜8時間の睡眠を確保する
- サウナ・長風呂を控える
- ゆったりした下着を選ぶ
- 2〜3日に1回のペースでタイミングを取る
- パートナーの通院に付き添う
- 感情に寄り添い、一緒に乗り越える姿勢を見せる
- 治療費の見通しを立てる
まとめ
妊活における男性の役割は「検査を受ける」「生活習慣を整える」「パートナーを支える」の3つです。どれも特別な能力は必要なく、今日から始められることばかりです。
妊活は時に長い道のりになることもありますが、二人で協力して取り組むことで乗り越えられます。まずは精液検査を受けることから。その一歩が、パートナーにとって何よりも心強いサポートになるはずです。
妊活全般の情報は厚生労働省の不妊治療支援ページ(www.mhlw.go.jp)をご確認ください。男性の妊活について詳しくは日本生殖医学会(www.jsrm.or.jp)、不妊治療の施設検索は日本産科婦人科学会のサイトが参考になります。
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