妊活を始めるにあたって、まず男性ができることの一つが精子検査です。しかし「どうやって検査するの?」「費用はどのくらい?」「恥ずかしくないの?」と、不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
精子検査は痛みもなく、費用も保険適用で数千円程度。検査自体は15分ほどで終わります。にもかかわらず、検査を受けている男性は不妊カップルの中でもまだまだ少ないのが現状です。
この記事では、精子検査の具体的なやり方、当日の流れ、費用、そして自宅で使える簡易キットについても詳しく解説します。検査を受けるかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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精子検査とは?何がわかるのか
精子検査(精液検査)は、射精した精液を顕微鏡やコンピューター解析装置で調べる検査です。以下の項目がわかります。
| 検査項目 | 内容 | WHOの基準値(第6版) |
|---|---|---|
| 精液量 | 1回の射精で出る精液の量 | 1.4mL以上 |
| 精子濃度 | 精液1mLあたりの精子の数 | 1600万/mL以上 |
| 総精子数 | 1回の射精に含まれる精子の総数 | 3900万以上 |
| 前進運動率 | 前に進む力のある精子の割合 | 30%以上 |
| 総運動率 | 動いている精子の割合 | 42%以上 |
| 正常形態率 | 正常な形をした精子の割合 | 4%以上 |
| 白血球数 | 感染や炎症の有無を示す | 100万/mL未満 |
これらの数値を総合的に見て、自然妊娠が可能かどうか、あるいはどのような治療が適切かを判断します。
見慣れない項目が並ぶので、結果を渡されても読み方に迷うことがあります。男性不妊について解説した本を1冊持っておくと、医師の説明と照らし合わせながら確認できます。
精子検査の具体的な流れ
ステップ1:予約と禁欲期間の設定
検査前に2〜7日間の禁欲期間を設けます。禁欲期間が短すぎると精液量や精子数が少なくなり、長すぎると運動率が低下する傾向があります。一般的には2〜5日程度が推奨されています。
禁欲期間が7日を超えると、古い精子が増えて運動率や形態率が低下します。「長く溜めたほうが良い」というわけではないので注意してください。
ステップ2:精液の採取
マスターベーションで精液を専用の容器に採取します。採取方法は2つあります。
院内採取の場合:
- 病院に専用の採精室が用意されている
- 個室で雑誌やDVDが置いてある施設もある
- 採取後すぐに検査できるため、精度が高い
自宅採取の場合:
- 自宅で採取し、専用容器に入れて病院に持参する
- 採取後1〜2時間以内に持ち込む必要がある
- 体温に近い温度(人肌程度)で保管しながら運ぶ
- 精神的な負担が少ない
多くの病院では自宅採取も対応しているので、院内で採取するのが不安な方は事前に確認してみてください。
ステップ3:検査・分析
採取された精液は30分〜1時間ほど室温で液化させた後、専門の機器で分析します。最近はCASA(コンピューター精液解析装置)を使って精度の高い分析を行う施設も増えています。
ステップ4:結果の説明
検査結果は当日〜数日後に出ます。医師から結果の説明を受け、異常があれば追加検査や治療の方針を相談します。
複数回受けることも多い検査なので、受けた日と結果を並べて残しておくと変化が見えやすくなります。夫婦の通院記録とまとめて、妊活用の手帳に書き込んでいる方もいます。

精子検査の費用
| 項目 | 費用目安(3割負担) |
|---|---|
| 初診料 | 800〜1,500円 |
| 精液検査 | 1,000〜3,000円 |
| 初診料+精液検査 合計 | 2,000〜5,000円程度 |
精液検査は保険適用のため、自己負担は数千円で済みます。クリニックによっては自費扱いになるケースもあるので、事前に電話で確認しておくと安心です。
追加でホルモン検査や超音波検査を行う場合は、プラス3,000〜10,000円程度かかることがあります。
自宅でできる精子検査キット
「いきなり病院は敷居が高い」という方向けに、自宅で精子の状態を簡易的にチェックできるキットも市販されています。
郵送型の検査キット
専用容器に精液を採取し、郵送で検査機関に送る方式です。精子濃度や運動率などが数日後にオンラインで確認できます。費用は3,000〜8,000円程度です。
スマホ連動型の検査キット
スマートフォンのカメラに小型の顕微鏡レンズを取り付けて、精子の動きを自分で確認できるキットです。費用は3,000〜5,000円程度で、薬局やオンラインショップで購入できます。
取り扱いのある商品はネット通販でも比較できます。対応するスマホの機種や必要な付属品が商品ごとに違うので、購入前に商品ページの説明を確認してみてください。
自宅検査キットはあくまで「スクリーニング」です。病院の精液検査と比べると精度は劣ります。異常がなくても安心せず、妊活が長引く場合は必ず専門医の検査を受けてください。逆に、自宅検査で異常が出た場合は早めに受診しましょう。
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検査結果の読み方
精液検査の結果は以下のように分類されます。
| 診断名 | 状態 |
|---|---|
| 正常精液所見 | すべての項目がWHO基準を満たしている |
| 乏精子症 | 精子濃度が1600万/mL未満 |
| 精子無力症 | 前進運動率が30%未満 |
| 奇形精子症 | 正常形態率が4%未満 |
| 無精子症 | 精液中に精子がまったくない |
| 乏精液症 | 精液量が1.4mL未満 |
繰り返しになりますが、精液の状態は日によって大きく変動します。1回の検査で異常値が出ても、2〜3回の検査で正常範囲に入ることは珍しくありません。結果に一喜一憂せず、複数回の検査で判断してもらうことが大切です。

よくある質問
Q. 精液検査は痛いですか?
A. まったく痛みはありません。採血のような痛みすらないので、身構える必要はありません。
Q. 検査結果はパートナーに見られますか?
A. 結果は本人にのみ伝えられるのが基本です。パートナーへの共有は本人の判断に委ねられますが、二人で一緒に結果を聞くカップルも増えています。
Q. 何歳から検査を受けられますか?
A. 年齢制限は特にありません。妊活を考え始めたタイミングで受けるのがおすすめです。
まとめ
精子検査は、痛みもなく、費用も保険適用で数千円、所要時間も短い検査です。妊活を始めるなら、パートナーの検査と同時に自分も検査を受けるのがベストな選択です。
「恥ずかしい」「怖い」という気持ちはわかりますが、検査を先延ばしにすることで妊活の貴重な時間を失ってしまうのはもったいないことです。自宅検査キットで手軽にスタートする方法もあるので、まずは一歩踏み出してみてください。
精子検査について詳しくは日本生殖医学会(www.jsrm.or.jp)、不妊検査全般については日本産科婦人科学会の情報を参考にしてください。
※この記事の費用は記事執筆時点の目安です。医療機関によって異なりますので、受診前にお問い合わせください。
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