精液検査で「運動率が低い」と指摘され、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。精子の運動率は妊娠に直結する重要な指標のひとつで、卵子に到達するためには精子が活発に動いていることが必要です。
この記事では、精子の運動率が低い原因と、生活習慣や食事を中心とした改善方法について詳しく解説します。運動率は生活改善やサプリメントの活用で向上するケースも報告されているため、前向きに取り組んでいきましょう。

🐰 ナビ助のおすすめ!
🌸 自分の体質に合う漢方を相談したい方へ
LINEで薬剤師に相談できるオンライン漢方薬店「YOJO」

- ✅ LINEで約3分の体質チェック
- ✅ 漢方選びを薬剤師に無料で相談できる
- ✅ 相談して決めた漢方を自宅にお届け
- ✅ 取り扱いは第二類・第三類医薬品
※体質チェックと相談までは無料。持病がある方・通院中の方・妊娠中の方は、まず医師にご相談ください
精子の運動率とは?
精子の運動率とは、精液中の全精子のうち運動している精子が占める割合のことです。WHO(世界保健機関)の2021年版基準では、運動率42%以上、前進運動率30%以上が下限参考値として示されています。
運動率は大きく以下のように分類されます。
| 分類 | 内容 |
|---|---|
| 前進運動精子 | 直線的または大きな弧を描いて進む精子 |
| 非前進運動精子 | その場で動いているが前に進まない精子 |
| 不動精子 | 動いていない精子 |
妊娠においては特に前進運動精子が重要で、これらの精子が子宮頸管から卵管を通って卵子に到達するためには、十分な運動性が求められます。運動率が基準を下回る場合は「精子無力症」と診断されることがあります。
精子の運動率が低くなる原因
精索静脈瘤
精索静脈瘤は男性不妊の約40%に見られる疾患で、精巣周辺の静脈血が逆流して精巣温度が上昇することで、精子の運動率が低下します。手術による治療で運動率の改善が見込めるケースが多いです。
酸化ストレス
活性酸素による酸化ストレスは、精子の運動率を低下させる大きな要因です。喫煙、飲酒、不規則な生活、精神的ストレスなどが活性酸素の産生を増加させます。精子の細胞膜は酸化ダメージを受けやすいため、抗酸化対策が重要になります。
精巣の温度上昇
精子は体温よりも低い温度環境で最も効率よく産生されます。サウナや長時間の入浴、きつい下着の着用、長時間のデスクワークなど、精巣の温度を上げる習慣は運動率の低下につながります。
下着を見直すなら、締め付けの少ないトランクスタイプや綿混の通気性を重視した素材が選択肢になります。サイズ感は商品ページのレビューも参考にしてみてください。
生殖器の感染症
精巣上体炎や前立腺炎などの感染症は、炎症によって精子の運動性に悪影響を及ぼすことがあります。自覚症状がない場合もあるため、精液検査で異常が見つかった場合は感染症の検査も受けることが推奨されます。
禁欲期間の過剰
長期間の禁欲(1週間以上)は精子の鮮度を下げ、運動率が低下する原因になりえます。週に2〜3回程度の定期的な射精を行うことで、精子の運動率が改善するケースもあります。
加齢
男性も加齢に伴い精子の運動率が徐々に低下していくことが知られています。特に40歳以降は運動率の低下が顕著になるとの報告があります。

精子の運動率を改善するための生活習慣
禁煙
喫煙は精子の運動率低下の最大のリスク要因のひとつです。タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は精巣への血流を悪化させ、活性酸素を増加させます。妊活中はパートナーを含めた禁煙が強く推奨されます。
適度な運動
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を週3〜5回程度行うことで、テストステロンの分泌が促進され、精子の運動率の改善に寄与するとされています。ただし、過度な激しいトレーニングやアナボリックステロイドの使用は逆効果です。
十分な睡眠
質の良い睡眠を7〜8時間確保することで、ホルモンバランスが整い、精子の質の改善につながるとされています。就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控え、規則的な睡眠リズムを維持しましょう。
寝室の明るさや物音が気になる方は、アイマスクや耳栓といった安眠グッズを使っている方もいます。遮光の度合いや装着感は商品ページで確認してみてください。
精巣の温度管理
通気性の良いトランクスタイプの下着を選び、サウナや熱い湯船の長時間利用を避けましょう。ノートパソコンを膝の上で長時間使用することも精巣の温度上昇の原因になります。
ストレスの軽減
慢性的なストレスはコルチゾールの分泌を増加させ、テストステロンの産生を抑制します。リラックスできる趣味の時間を設けたり、パートナーとのコミュニケーションを大切にしたりして、ストレスを溜め込まない工夫をしましょう。
適切な禁欲期間
精液検査の基準では2〜7日間の禁欲が推奨されていますが、運動率が低い場合は禁欲期間を短め(2〜3日)にすることで改善するケースもあります。週に2〜3回の定期的な射精により精子のフレッシュさが保たれます。
精子の運動率改善に役立つ栄養素
コエンザイムQ10
コエンザイムQ10は細胞のエネルギー産生に関わる成分で、精子の運動率改善に関する研究報告が多い栄養素のひとつです。体内でも合成される成分ですが、加齢とともに産生量が減少するため、サプリメントでの補給が検討されます。臨床試験では、コエンザイムQ10の摂取によって精子の運動率が有意に改善したとの報告もあります。
コエンザイムQ10のサプリメントは市販されており、含有量や形状(ソフトカプセル・粒など)は商品によってさまざまです。成分表示を確認したうえで検討してみてください。
ビタミンC・ビタミンE
抗酸化ビタミンとして知られるビタミンCとビタミンEは、酸化ストレスから精子を保護する働きがあります。柑橘類、ブロッコリー、アーモンド、アボカドなどから摂取できます。
亜鉛
亜鉛は精子の産生と運動性に深く関わるミネラルです。牡蠣、牛肉、ナッツ類などに豊富に含まれています。
L-カルニチン
L-カルニチンは精巣上体に高濃度で存在し、精子のエネルギー代謝に関与しています。精子が活発に動くためのエネルギー源として重要な役割を果たしています。サプリメントでの摂取が一般的で、ラム肉や牛肉にも含まれています。
セレン
セレンは非常に強い抗酸化作用を持つ必須ミネラルで、ブラジルナッツ、マグロ、カツオなどに含まれています。精子の運動性の維持に役立つとされています。
運動率改善のための栄養素まとめ
・コエンザイムQ10:エネルギー産生をサポート
・ビタミンC/E:抗酸化作用で精子を保護
・亜鉛:精子の産生・運動性に関与
・L-カルニチン:エネルギー代謝をサポート
・セレン:抗酸化作用
このうち亜鉛は、栄養機能食品として表示されたサプリメントが市販されています。1日あたりの摂取目安量は商品ページで確認し、服薬中の方は医師や薬剤師に相談してみてください。
🐰 ナビ助のおすすめ!
医療的な治療法
精索静脈瘤の手術
精索静脈瘤が原因の場合、手術(顕微鏡下精索静脈結紮術など)によって運動率の改善が期待できます。保険適用で受けられ、日帰りまたは短期入院で対応可能な施設も多いです。
感染症の治療
感染症が原因の場合は、抗生物質による治療で精液所見が改善することがあります。
洗浄濃縮・人工授精・体外受精
運動率が低い精液でも、洗浄濃縮処理によって運動性の良い精子を選別し、人工授精(AIH)を行うことが可能です。さらに運動率が著しく低い場合は、顕微授精(ICSI)によって受精を行うことも検討されます。

よくある質問(Q&A)
Q. 運動率が低くても自然妊娠はできますか?
運動率が基準値を少し下回る程度であれば、自然妊娠の可能性は十分にあります。タイミング法で妊娠に至るケースもあります。ただし、運動率が著しく低い場合は人工授精や体外受精を検討することが推奨されます。
Q. 精子の運動率はどれくらいの期間で改善しますか?
精子は約74日(約2〜3か月)で新しく作り替えられるため、生活改善やサプリメントの効果が精液検査に反映されるまでには3か月程度が目安です。
Q. 運動率と精子の数は関係がありますか?
運動率と精子の数は別々の指標ですが、同時に低下していることもあります。精索静脈瘤などの原因が両方に影響している場合もあるため、総合的な精液検査と泌尿器科での評価が大切です。
検査値の意味や治療の選択肢を自分のペースで読んでおきたい方向けに、男性不妊をテーマにした書籍も出版されています。受診前に用語を整理しておくと相談しやすくなります。
Q. 漢方薬は運動率の改善に効果がありますか?
補中益気湯や十全大補湯などの漢方薬が、精子の運動率改善に用いられることがあります。西洋医学的な治療と併用するケースもあり、効果には個人差があります。漢方薬の使用については、担当の泌尿器科医に相談してみてください。
Q. 人工授精に必要な最低限の運動率はどれくらいですか?
人工授精を行うにあたっては、洗浄濃縮後の前進運動精子数が一定数以上あることが求められます。具体的な基準はクリニックによって異なりますが、運動率が著しく低い場合は人工授精ではなく体外受精(顕微授精)が推奨されるケースもあります。担当医と相談のうえ、最適な治療法を選びましょう。
Q. 精索静脈瘤の手術費用はどれくらいですか?
精索静脈瘤の手術は保険適用で受けられます。3割負担で数万円程度が目安ですが、手術方法やクリニックによって異なります。高額療養費制度を利用できる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
精液検査の結果は体調や禁欲期間によって変動します。1回の検査結果だけで判断せず、2〜3回の検査を受けて総合的に評価してもらいましょう。
まとめ
精子の運動率が低い原因には、精索静脈瘤・酸化ストレス・精巣の温度上昇・生殖器の感染症・過剰な禁欲期間・加齢など、さまざまなものがあります。生活習慣の見直し(禁煙・適度な運動・十分な睡眠・温度管理)やサプリメントの活用によって、運動率が改善するケースは少なくありません。
改善の効果が現れるまでには約3か月を目安に取り組み、それでも改善が見られない場合は泌尿器科での精密検査を受けることをおすすめします。精索静脈瘤のように手術で改善が期待できる原因もあるため、早めの受診が大切です。パートナーと協力しながら、前向きに対策を進めていきましょう。
精子の運動率や男性不妊について詳しくは、以下のサイトも参考にしてみてください。
- 日本生殖医学会 – 男性不妊に関する学会の情報が掲載されています。
- 厚生労働省 不妊治療に関する取組 – 保険適用の最新情報を確認できます。
- 日本産科婦人科学会 – 不妊治療のガイドラインが掲載されています。
🐰 ナビ助のおすすめ!
🌸 自分の体質に合う漢方を相談したい方へ
LINEで薬剤師に相談できるオンライン漢方薬店「YOJO」

- ✅ LINEで約3分の体質チェック
- ✅ 漢方選びを薬剤師に無料で相談できる
- ✅ 相談して決めた漢方を自宅にお届け
- ✅ 取り扱いは第二類・第三類医薬品
※体質チェックと相談までは無料。持病がある方・通院中の方・妊娠中の方は、まず医師にご相談ください


