体外受精を進めるなかで、採卵の個数は気になるポイントのひとつです。「思ったより少なかった」「多く採れたけど大丈夫?」など、採卵の個数に関する不安や疑問を抱える方は少なくありません。
採卵の個数は年齢や卵巣の状態、使用する排卵誘発剤の種類などさまざまな要因によって変わります。この記事では、採卵の個数が多い場合・少ない場合の原因や、妊娠率との関係、個数を左右する要因について詳しく解説します。

🐰 ナビ助のおすすめ!
🌸 自分の体質に合う漢方を相談したい方へ
LINEで薬剤師に相談できるオンライン漢方薬店「YOJO」

- ✅ LINEで約3分の体質チェック
- ✅ 漢方選びを薬剤師に無料で相談できる
- ✅ 相談して決めた漢方を自宅にお届け
- ✅ 取り扱いは第二類・第三類医薬品
※体質チェックと相談までは無料。持病がある方・通院中の方・妊娠中の方は、まず医師にご相談ください
採卵とは?体外受精における基本的な流れ
採卵とは、体外受精(IVF)において卵巣から卵子を取り出す処置のことです。排卵誘発剤を使って複数の卵胞を育て、十分な大きさに達した段階で、超音波ガイド下に細い針を卵巣に刺して卵子を回収します。
採卵された卵子は、培養室で精子と受精させ、良好な受精卵(胚)を子宮に移植するか、凍結保存するという流れになります。この一連のプロセスのなかで、採卵で何個の卵子が取れるかは、その後の治療成績に影響を及ぼす重要な要素です。
採卵前には超音波検査やホルモン検査を行い、卵胞の発育状況を確認します。卵胞が十分に成長したと判断された時点でHCG注射やGnRHアゴニスト点鼻薬を使用し、約36時間後に採卵を行うのが一般的なスケジュールです。
通院日や薬の時間が細かく決まるため、予定と検査結果を1冊にまとめておくと後から振り返りやすくなります。診察のときに聞きたいことをメモしておく場所としても使えます。
採卵個数の平均はどれくらい?年齢別の目安
採卵の個数には個人差がありますが、年齢によっておおよその目安があります。
| 年齢帯 | 採卵個数の目安 |
|---|---|
| 20代後半〜30歳前後 | 5〜10個程度 |
| 30代前半 | 5〜8個程度 |
| 35歳前後 | 3〜5個程度 |
| 40歳前後 | 1〜3個程度 |
この数値はあくまで一般的な目安であり、同じ年齢でも卵巣予備能(AMH値)によって大きく異なります。AMH(抗ミュラー管ホルモン)は卵巣にどれくらいの卵子が残っているかの指標で、採卵個数を予測するうえで重要な検査項目です。
AMH値による卵巣予備能の分類は以下の通りです。
・Poor Responder(低反応):AMH 1.2 ng/mL未満 または胞状卵胞数5個未満
・Normal Responder(通常反応):AMH 1.2〜4.3 ng/mL
・High Responder(高反応):AMH 4.3 ng/mLを超える
採卵の個数が少ない原因
採卵で取れる卵子の数が少ないと、移植に適した良好な胚が得られる確率も下がるため、不安を感じる方は多いです。採卵個数が少なくなる主な原因を見ていきましょう。
加齢による卵巣機能の低下
年齢を重ねると、卵巣に残っている卵子の数(卵巣予備能)は自然に減少していきます。特に35歳以降は減少のスピードが速まり、40歳を超えると採卵できる個数が1〜3個にとどまるケースも珍しくありません。加齢に伴い卵子の質も低下するため、数だけでなく受精率や胚盤胞到達率にも影響が出てきます。
AMH値が低い(卵巣予備能の低下)
AMH値が低いと、排卵誘発剤を使用しても十分な数の卵胞が育ちにくくなります。若い年齢でもAMH値が低い方はいるため、年齢だけで判断できない点に注意が必要です。早めの検査で自分のAMH値を把握しておくことが治療計画を立てるうえで役立ちます。
排卵誘発法が合っていない
採卵周期に使用する排卵誘発法にはロング法・ショート法・アンタゴニスト法・低刺激法(クロミフェン法)・自然周期法などがあり、患者さんの卵巣の状態に合った方法を選択することが重要です。刺激が弱すぎると卵胞の発育が不十分になり、結果的に採卵個数が少なくなることがあります。
卵巣の手術歴
子宮内膜症による卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)の手術を受けた経験がある場合、卵巣組織の一部が失われ、卵巣予備能が低下することがあります。手術の範囲や回数によって影響の程度は異なります。
喫煙や過度なストレス
喫煙は卵巣の老化を早めることが知られており、採卵個数の減少につながる場合があります。また、慢性的なストレスはホルモンバランスを乱し、卵胞の発育を妨げる要因になりえます。

採卵の個数が多い原因
逆に、採卵の個数が多い場合にも注意点があります。一般的に15個以上の採卵は「高反応」とされ、身体への負担が大きくなることがあります。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
PCOSの方は卵巣に多数の小さな卵胞が存在するため、排卵誘発剤に対する反応が過剰になりやすく、採卵個数が20個以上になることもあります。PCOSは生殖年齢女性の約5〜10%に見られるとされ、排卵障害の原因としても知られています。
AMH値が高い
AMH値が4.3 ng/mLを超えるHigh Responderの方は、排卵誘発に対して卵巣が強く反応し、多くの卵胞が同時に発育する傾向があります。このような場合は刺激量を慎重に調整する必要があります。
排卵誘発剤の過剰刺激
高用量の排卵誘発剤を使用した場合や、卵巣の反応を過小評価して強い刺激を行った場合に、採卵個数が多くなることがあります。医師は卵胞の発育状況をモニタリングしながら薬の量を調整しますが、予想以上に反応が強く出ることもあります。
採卵個数が多すぎる場合、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を発症するリスクがあります。OHSSは卵巣が腫れ、腹水や胸水が溜まる症状で、重症化すると入院治療が必要になることもあります。お腹の張りや急激な体重増加、尿量の減少などの症状が出たら、すぐに医療機関に連絡してください。
🐰 ナビ助のおすすめ!
採卵個数と妊娠率の関係
「たくさん採れた方が妊娠しやすいのか?」という疑問は多くの方が持つところです。研究によると、採卵個数が多いほど良好な胚が得られる確率は高まりますが、一方で重要なのは「染色体が正常な胚が得られるかどうか」です。
最近の知見では、採卵で何個の卵子が取れれば良いのかという問いに対し、「数より質」の考え方が改めて重視されています。特に年齢が高くなると、採卵個数が多くても染色体異常の胚が増えるため、質の高い卵子をいかに確保するかが治療成績を左右するとされています。
治療成績を考える際には、「採卵あたりの妊娠率」だけでなく「移植あたりの妊娠率」や「累積妊娠率」といった複数の指標で総合的に判断することが重要です。少ない採卵個数でも複数回の採卵を重ねることで、累積的な妊娠の可能性を高めることができます。
⭐おすすめ記事
YOJOの相談の流れや料金は、こちらの記事でくわしく紹介しています。

採卵個数を増やすためにできること
採卵個数は卵巣の体質によって大きく左右されますが、生活習慣の改善によって卵巣環境を整えることは可能です。
バランスの取れた食事
抗酸化作用のあるビタミンC・ビタミンEを含む緑黄色野菜や果物を積極的に取り入れましょう。タンパク質をしっかり摂ることで卵子の成長をサポートできるとされています。鉄分や亜鉛、葉酸なども妊活中に意識して摂りたい栄養素です。
適度な運動と十分な睡眠
血流を良くするウォーキングやヨガなどの軽い運動は、卵巣への血流を整えるのに役立つとされています。激しすぎる運動は逆効果になることもあるため、無理のない範囲で続けましょう。睡眠は成長ホルモンの分泌と深く関わっており、7時間程度の質の良い睡眠を心がけることが大切です。
自宅でストレッチやヨガをするなら、床に1枚敷けるものがあると始めやすくなります。厚みによって膝への当たり方が変わるので、商品ページで厚さを確認してみてください。
ストレス管理
慢性的なストレスはホルモンバランスを乱し、卵巣機能に悪影響を及ぼすことがあります。趣味の時間を確保したり、パートナーとコミュニケーションを取ったりして、リラックスできる環境を整えましょう。
部屋の雰囲気を変える道具として、好きな香りを楽しめるものを置いている方もいます。水を入れて使うタイプや火を使わないタイプなど種類があるので、扱いやすさで選ぶとよいでしょう。
禁煙と飲酒の見直し
喫煙は卵巣の老化を早めることが知られています。過度な飲酒もホルモンバランスに影響するとされているため、妊活中はパートナーを含めた禁煙と節酒が推奨されます。

採卵個数が少なくても妊娠するための戦略
採卵個数が少ない場合でも、妊娠を諦める必要はありません。以下のような治療戦略が検討されます。
自然周期法・低刺激法の活用
高刺激法で卵巣が反応しにくい場合、自然周期法や低刺激法に切り替えることで、少数ながら質の良い卵子を採取できることがあります。身体への負担が軽い点もメリットです。連続して採卵周期を設けやすいため、効率よく卵子を集められるケースもあります。
貯卵(卵子の蓄積凍結)
1回の採卵で得られる卵子が少ない場合、複数回の採卵周期で卵子や胚を凍結保存し、ある程度の数が集まった段階で移植に臨む「貯卵」という方法があります。時間はかかりますが、少ない採卵数でも治療の選択肢を広げることができます。
排卵誘発法の見直し
同じ排卵誘発法で結果が出ない場合、薬の種類や投与量を変更したり、別の誘発法を試したりすることで、採卵個数が変わるケースもあります。過去の採卵結果をもとに、主治医としっかり相談しながら最適な方法を探っていくことが大切です。
診察の時間は限られているので、治療の流れを解説した本を1冊読んでおくと、聞きたいことを整理しやすくなります。書籍によって扱う範囲が違うので、目次を見て選んでみてください。
サプリメントの活用
DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)やCoQ10(コエンザイムQ10)などのサプリメントが卵巣機能のサポートに用いられることがあります。効果には個人差があるため、医師の判断のもとで使用することが望ましいです。
よくある質問(Q&A)
Q. 採卵の個数が0個ということはありますか?
はい、まれに採卵個数がゼロになることがあります。これは「空胞(くうほう)」と呼ばれる状態で、卵胞の中に卵子が入っていない場合や、採卵のタイミングが合わなかった場合に起こりえます。担当医と次の周期の方針を相談しましょう。
Q. 採卵個数が多い場合、すべての卵子を使えますか?
採卵できた卵子すべてが受精や培養に適しているわけではありません。未成熟卵や変性卵は使用できないため、実際に治療に使える卵子の数は採卵個数よりも少なくなるのが一般的です。
Q. AMH検査はどこで受けられますか?
AMH検査は不妊治療を行っているクリニックや婦人科で受けることができます。血液検査で測定でき、月経周期のどの時期でも受けられるのが特徴です。結果の解釈は医師に相談しましょう。
Q. 採卵の個数を事前に予測できますか?
AMH値と超音波検査による胞状卵胞数(AFC)を測定することで、ある程度の予測は可能です。ただし、実際の採卵数は排卵誘発への卵巣の反応によって変動するため、あくまで目安として捉えてください。
Q. 採卵を繰り返すと卵巣に悪影響がありますか?
採卵自体が卵巣の卵子の数を大幅に減らすわけではありません。排卵誘発で育てる卵胞は、もともとその周期に消退する予定だった卵胞を成長させたものです。ただし、OHSSなどの合併症リスクは毎回あるため、体調管理と医師との連携が大切です。
Q. 体外受精の採卵にかかる費用はどれくらいですか?
保険適用の場合、採卵にかかる費用は3割負担で数万円程度です。ただし、使用する排卵誘発剤の種類や量、採卵個数によって費用は変動します。保険適用には年齢や回数の条件があるため、詳しくは医療機関に確認してください。
まとめ
採卵の個数は、年齢やAMH値、排卵誘発法の種類など複数の要因によって決まります。個数が少ないと不安になることもありますが、質の良い卵子を確保する戦略もあるため、担当医と相談しながら治療方針を決めていくことが大切です。
また、日々の食事や睡眠、運動などの生活習慣を整えることは、卵巣環境を整えることに寄与するとされています。焦らず、自分のペースで妊活を進めていきましょう。
採卵個数や体外受精について詳しく知りたい方は、以下の情報も参考にしてみてください。
- 日本産科婦人科学会 – 不妊治療に関するガイドラインが掲載されています。
- 厚生労働省 不妊治療に関する取組 – 保険適用の最新情報を確認できます。
- 日本生殖医学会 – 生殖医療の専門情報が掲載されています。
🧺 この記事で紹介したアイテム
🐰 ナビ助のおすすめ!
🌸 自分の体質に合う漢方を相談したい方へ
LINEで薬剤師に相談できるオンライン漢方薬店「YOJO」

- ✅ LINEで約3分の体質チェック
- ✅ 漢方選びを薬剤師に無料で相談できる
- ✅ 相談して決めた漢方を自宅にお届け
- ✅ 取り扱いは第二類・第三類医薬品
※体質チェックと相談までは無料。持病がある方・通院中の方・妊娠中の方は、まず医師にご相談ください

