不妊検査のひとつとして多くの方が受ける「卵管造影検査(HSG:Hysterosalpingography)」。検査を勧められたとき、「どのくらい痛いの?」「費用はいくら?」と気になる方は多いのではないでしょうか。
卵管造影検査は、卵管の通過性や子宮の形態を調べるために行われる重要な検査です。この記事では、検査の流れや痛みの程度、費用、そして検査を受ける際の注意点まで、詳しく解説します。

🐰 ナビ助のおすすめ!
🌸 自分の体質に合う漢方を相談したい方へ
LINEで薬剤師に相談できるオンライン漢方薬店「YOJO」

- ✅ LINEで約3分の体質チェック
- ✅ 漢方選びを薬剤師に無料で相談できる
- ✅ 相談して決めた漢方を自宅にお届け
- ✅ 取り扱いは第二類・第三類医薬品
※体質チェックと相談までは無料。持病がある方・通院中の方・妊娠中の方は、まず医師にご相談ください
卵管造影検査(HSG)とは?
卵管造影検査(HSG)とは、子宮口から造影剤を注入し、X線(レントゲン)を使って卵管の通過性や子宮内腔の形態を確認する検査です。不妊検査の中でも基本的な検査のひとつに位置づけられています。
この検査では以下のことがわかります。
- 卵管が通っているかどうか(閉塞や狭窄の有無)
- 卵管の走行や形態に異常がないか
- 子宮内腔の形(子宮奇形やポリープの有無など)
- 卵管水腫(卵管に水が溜まった状態)の有無
卵管造影検査の流れ
検査は外来で行われ、通常10〜15分程度で完了します。一般的な流れは以下の通りです。
- 検査台に横になる:内診台に座り、腟鏡で子宮口を確認します
- カテーテル挿入:子宮口に細いカテーテル(管)を挿入し、バルーンで固定します
- 造影剤の注入:カテーテルから造影剤をゆっくりと注入します
- X線撮影:造影剤が子宮から卵管を通って腹腔内に広がる様子をX線で撮影します
- 追加撮影:造影剤の種類によっては翌日に追加撮影を行う場合もあります
使用される造影剤には「油性造影剤(リピオドール等)」と「水溶性造影剤」の2種類があります。
- 油性造影剤:画像が鮮明で診断精度が高い。翌日の追加撮影が必要。検査後の妊娠率上昇効果が高いとされる
- 水溶性造影剤:体内での吸収が早く、翌日の撮影が不要。アレルギーリスクが比較的低い
検査の種類や不妊治療全体の流れを自分のペースで読んでおきたい方向けに、不妊検査・不妊治療をテーマにした書籍も出版されています。診察前に用語を整理しておくと、質問したいことをまとめやすくなります。
卵管造影検査の痛みについて
卵管造影検査で最も気になるのが「痛み」ではないでしょうか。痛みの感じ方は個人差が大きいですが、一般的な傾向をお伝えします。
痛みを感じやすいケース
- 卵管に閉塞や狭窄がある場合:造影剤の圧力で卵管内圧が上がり、痛みが強くなることがあります
- 子宮が後屈(後ろに傾いている)の場合:カテーテルの挿入時に違和感を感じやすいです
- 緊張が強い場合:身体がこわばると痛みを感じやすくなります
痛みが少ないケース
- 卵管が正常に通過している場合:造影剤がスムーズに流れるため、痛みは軽度です
- リラックスできている場合:深呼吸をして力を抜くことで痛みが軽減されます
痛みへの対策
- 検査前に鎮痛剤(ロキソプロフェンなど)を服用する方法があります(医師に相談)
- 検査中は深呼吸を意識し、身体の力を抜くよう心がけます
- 不安が強い場合は事前に医師やスタッフに伝えておくと、配慮してもらえます

卵管造影検査の費用
卵管造影検査は保険適用の検査です。費用の目安は以下の通りです。
- 保険適用(3割負担)の場合:約3,000〜6,000円程度(造影剤の種類や追加検査の有無で変動)
- 自費の場合:約15,000〜30,000円程度
油性造影剤を使用する場合は翌日の追加撮影が必要なため、やや費用が高くなるケースがあります。また、検査に伴う事前検査(感染症検査など)の費用が別途かかることもあります。具体的な金額は医療機関によって異なりますので、事前に確認しておくと安心です。
🐰 ナビ助のおすすめ!
卵管造影検査を受ける際の注意点
検査のタイミング
卵管造影検査は月経終了後から排卵前までの時期に行われるのが一般的です。具体的には月経開始から7〜10日目頃が目安です。この時期に行う理由は以下の通りです。
- 妊娠の可能性がない時期であること
- 子宮内膜が薄く、検査がしやすいこと
検査日は月経開始日から逆算して決まるため、生理の開始日を控えておくと予約の相談がスムーズです。妊活用の手帳やノートにまとめて書き込んでいる方もいます。
検査前の準備
- 感染症予防のため、事前にクラミジアや細菌培養の検査が必要な場合があります
- 検査当日は下着の着脱がしやすい服装で来院すると便利です
- 食事制限は通常ありませんが、医師の指示に従ってください
検査後の注意点
- 検査後は少量の出血やおりものが数日間続くことがあります
- 軽い腹痛がある場合は鎮痛剤で対応できます
- 感染予防のため抗生剤が処方されることがあります。指示通りに服用してください
- 当日の入浴は避け、シャワーにとどめるよう指示されることがあります
- 翌日以降に高熱や強い腹痛がある場合は、すぐに受診してください
数日間は少量の出血やおりものが続くことがあるため、検査日に合わせておりものシートやナプキンを用意しておくと落ち着いて過ごせます。無香料タイプを選ぶ方も多いようです。
ヨードアレルギーのある方は造影剤が使用できない場合があります。過去にヨード造影剤でアレルギー反応が出たことがある方は、必ず事前に医師に伝えてください。
卵管造影検査後に妊娠しやすくなる?
卵管造影検査後に妊娠率が上昇するという報告があり、「ゴールデンタイム」と呼ばれることがあります。特に油性造影剤を使用した場合にこの効果が高いとされています。
その理由としては以下が考えられています。
- 造影剤の圧力で卵管内の軽度な閉塞や粘液の詰まりが解消される
- 卵管内の環境がリセットされ、卵子や精子の輸送がスムーズになる
- 油性造影剤が卵管内に残ることで、受精卵の着床環境に何らかの好影響を与える可能性
検査後3〜6か月程度が特に妊娠しやすい時期とされるため、この期間にタイミング法や人工授精に積極的に取り組むのが望ましいです。

よくある質問(Q&A)
Q. 卵管造影検査はどこで受けられますか?
A. 婦人科や不妊治療専門クリニックで受けられます。X線設備が必要なため、小規模なクリニックでは紹介状を出されることもあります。
Q. 検査の所要時間はどのくらいですか?
A. 検査自体は10〜15分程度で終わります。前後の準備や説明を含めても30分〜1時間程度で帰宅できるケースが多いです。
Q. 検査後すぐに仕事に戻れますか?
A. 多くの方は検査当日に通常の活動に戻れます。ただし、痛みや体調不良が続く場合は無理をしないでください。デスクワーク程度であれば問題ないことが多いです。
職場に戻る場合は、ひざ掛けを1枚デスクに置いておくと、下半身を冷やさずに過ごせます。洗濯機で洗えるタイプが扱いやすいです。
Q. 卵管造影検査で卵管閉塞がわかったらどうなりますか?
A. 閉塞の程度や部位に応じて、卵管形成術(FT)や腹腔鏡手術、体外受精などの治療法が検討されます。片側だけの閉塞であれば、通っている側での自然妊娠を試みることも可能です。
Q. 造影剤の種類は選べますか?
A. 医療機関によって使用する造影剤は異なりますが、希望がある場合は事前に相談してみてください。油性と水溶性のどちらを使うかは、検査の目的や患者さんの状態に応じて判断されます。

卵管造影検査と他の卵管検査の違い
卵管の検査には、卵管造影検査(HSG)以外にもいくつかの方法があります。それぞれの特徴を把握しておくと、医師との相談がスムーズになります。
卵管通水検査との違い
卵管通水検査は生理食塩水を用いて卵管の通過性を調べる検査で、造影剤やX線を使用しません。体への負担が少なく費用も安い(保険適用で約1,000円)一方、HSGと比べると詳細な評価が難しいという面があります。スクリーニング目的で最初に行われることが多いです。
卵管通気検査との違い
炭酸ガスを子宮から送り込み、卵管の通過性を圧力の変化で判断する検査です。画像で直接確認できないため、現在はHSGや通水検査が主流となっています。
腹腔鏡下通色素検査との違い
腹腔鏡を用いて直接卵管の通過性を確認する方法で、子宮内に色素液を注入し、卵管から腹腔内に流出する様子を直接観察します。卵管周囲の癒着も同時に評価できますが、全身麻酔と入院が必要です。
卵管造影検査を受ける前に知っておきたいこと
検査前に以下の点を確認しておくと、より安心して検査に臨めます。
- 甲状腺疾患の有無:ヨード造影剤は甲状腺機能に影響を与える可能性があるため、甲状腺疾患がある方は事前に申告してください
- 妊娠の可能性:検査時に妊娠していないことが前提です。月経開始から検査日までの期間に性交渉があった場合は医師に伝えてください
- 抗生剤の服用:感染予防のため検査前後に抗生剤が処方されることがあります。指示通りに服用してください
- 付き添いの必要性:検査後に車を運転できるかどうか、事前に確認しておくと安心です。痛みが強かった場合は付き添いがあると心強いです
Q. 卵管造影検査は何回も受けられますか?
A. はい。必要に応じて複数回受けることは可能です。ただし、油性造影剤のヨードが甲状腺に影響する可能性があるため、短期間での繰り返しは避けることが多いです。間隔を空けて受ける場合は問題ないとされています。検査後のゴールデンタイム(妊娠しやすい時期)を活かすためにも、タイミングを考慮して受けるのがよいでしょう。
Q. 卵管造影検査の代わりになる検査はありますか?
A. 卵管通水検査や超音波下卵管造影検査(フェムビュー検査)など、X線を使わない代替検査もあります。造影剤アレルギーがある方やX線被曝を避けたい方は、主治医にこれらの選択肢について相談してみてください。
まとめ
卵管造影検査(HSG)は、卵管の通過性と子宮内腔の形態を調べるための重要な不妊検査です。痛みには個人差がありますが、鎮痛剤の使用やリラックスの工夫で軽減できます。
費用は保険適用で3,000〜6,000円程度と比較的手頃で、検査後には妊娠しやすくなるという「ゴールデンタイム」も期待できます。検査を受ける際の注意点を理解し、安心して臨んでください。
🧺 この記事で紹介したアイテム
参考:日本産科婦人科学会 / 日本生殖医学会 / トーチクリニック
🐰 ナビ助のおすすめ!
🌸 自分の体質に合う漢方を相談したい方へ
LINEで薬剤師に相談できるオンライン漢方薬店「YOJO」

- ✅ LINEで約3分の体質チェック
- ✅ 漢方選びを薬剤師に無料で相談できる
- ✅ 相談して決めた漢方を自宅にお届け
- ✅ 取り扱いは第二類・第三類医薬品
※体質チェックと相談までは無料。持病がある方・通院中の方・妊娠中の方は、まず医師にご相談ください


